子どもの脳と学び

言葉で説明できなくても身につく?子どもの手順と非陳述記憶

ピアノの鍵盤で短いフレーズを練習する手元
脳オタ@脳の活用研究家

子どもの脳と学び対象:幼児〜小学生

靴を履くことはできても、その動きを順番に説明するのは難しい。子どもの「できる」と「言える」は、いつも一緒に育つわけではありません。生活の手順を教える場面から、記憶の違いを考えます。

体で覚える技能も、記憶の一つ

言葉で意識的に説明する記憶とは別に、技能や習慣に関わる記憶があります。手続き記憶は非陳述記憶の一部で、非陳述記憶のすべてを指すわけではありません。 [1] 「説明できないから、何も覚えていない」とは限らないのです。

紙を折りながら手先を使う場面

長い説明より、見える一動作から

例えば靴ひもなら、全部の手順を一度に言うより「ここを持つ」と手元を示し、一動作だけ一緒に行う方法があります。親が実演し、次は子どもが試し、難しい箇所だけ助けます。利き手や道具の大きさ、姿勢も確認しましょう。

これは家庭での練習例で、決まった回数で必ず習得できる方法ではありません。時間のない登校前ではなく、落ち着いて試せるときに取り組むと、失敗を急いで直さずに済みます。

できた部分を、動作で確かめる

「手順を言って」だけでなく、「最初のところを見せて」と頼んでみます。本人ができる部分は待ち、親が先回りして全部終わらせないようにします。逆に、強く嫌がるときは道具や課題を変えてよく、練習を罰にしないことが大切です。

言葉による説明が役立つ子、写真を見ながら進めやすい子など、取り組み方はさまざまです。「体験型の子だから言葉は不要」と固定したタイプ分けはせず、両方を組み合わせて試してください。

本を声に出して読む学習の場面

家庭で試すときの手順

  1. 生活の中で、本人がやってみたい動作を一つ選ぶ。
  2. 親がゆっくり見せ、難しい一段階だけ支える。
  3. できた動作と、次に助ける箇所を分けておく。

痛みや強い苦手さがある動作を繰り返させないでください。着替えなど日常生活への支障が続く場合は、園・学校や専門職への相談も選択肢です。

参考にした資料

  1. OpenStax|Psychology 2e:How Memory Functions

資料確認・内容更新:2026年10月6日。家庭での具体例は、資料の説明を踏まえた編集上の提案です。個々の子どもに同じ効果を保証するものではありません。

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